【学習記録】日商簿記2級独学合格に向けて 復習メモ⑦-その他固定資産の処理

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資格試験

こちらは簿記2級の独学合格を目指すための日々の勉強ログpart7になります。

今回は、

・固定資産(売却、買い換え、除却、廃棄、、修繕と改修、滅失)

・建設仮勘定

・圧縮記帳

を復習します。

使用テキストは「スッキリわかる 日商簿記2級第14版」です。

2級の固定資産の範囲がすごく広くて苦戦しておりますが、頑張りましょう!

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減価償却以外の固定資産の仕訳

売却

期中、または期末に固定資産を売却した場合は当期首から売却日までの減価償却費を計上する。

ex)12月31日、A社は備品(取得原価10,000円、期首減価償却累計額3,600円)を6,000円で売却し、代金は現金で受け取った。減価償却は定率法(償却率20%)で行う。なお、決算日は3月31日。

当期の減価償却費=(10,000-3,600)×20%×9/12=960

借方貸方
減価償却累計額3,600備品10,000
減価償却費960固定資産売却益560
現金6000

買い換え

買い換え:今まで使っていた固定資産を下取りに出し、新しい固定資産を購入すること。

→「旧固定資産の売却」と「新固定資産の購入」に分けて考える。

ex)A社は車両(取得原価10,000円、減価償却累計額2,000円)を下取りに出し、新車両20,000円を購入した。旧車両の下取り価格は9,000円で、差額は現金で支払った。

旧固定資産の売却

旧車両の売却価額は下取り価になる。

借方貸方
減価償却累計額2,000車両運搬具10,000
現金9,000固定資産売却益1,000

→下取り価格(9,000円)を現金で受け取ったと考える。

新固定資産の購入

借方貸方
車両運搬具20,000現金20,000

固定資産の買い換え時の仕訳

上二つの処理を合計したものが今回の仕訳となる。

借方貸方
減価償却累計額2,000車両運搬具(旧)10,000
車両運搬具(新)20,000現金11,000
固定資産売却益1,000

※現金は下取り価格(9,000円)と新車両(20,000円)の差額を支払うので借方に11,000円(20,000-9,000)となる。

除却

除却:固定資産を業務用として使うのをやめること。その後はそのまま廃棄する、しばらく保管して売却する等の処理方法をとる。

→除却したときは処分価値を見積もり、売却されるまで貯蔵品(資産)として処理する。

ex)A社は備品(取得原価10,000円、減価償却累計額7,000円)を除却した。処分価値は2,000円と見積もられた。

借方貸方
減価償却累計額7,000備品10,000
貯蔵品2,000
固定資産除却損1,000

廃棄

固定資産を廃棄したときは、処分価値はないので帳簿価額を全額、固定資産廃棄損(費用)に計上する。

廃棄費用も含めて処理する。

ex)A社は備品(取得原価10,000円、減価償却累計額7,000円)を廃棄した。廃棄費用1,000円は現金で支払った。

借方貸方
減価償却累計額7,000備品10,000
固定資産廃棄損4,000現金1,000

改良と修繕

資本的支出(改良):固定資産の価値を高めるために、不備のあるところを改めること。
→固定資産の取得原価に加算する。

収益的支出(修繕):現状を維持するために壊れたところを直すこと。
→修繕費に計上。

ex)A社は建物の改良、修繕を行い、代金5,000円を現金で支払った。3,000円が資本的支出である。

借方貸方
建物3,000現金3,000
修繕費2,000

滅失

滅失:固定資産が、火災や災害などにより消失すること。

ex)A社保有の建物(取得原価10,000円、減価償却累計額7,000円)が火災で焼失した。この建物には6,000円の保険が掛けられている。

火災保険を掛けている場合は、保険金支払額の連絡があるまで固定資産の損失額は確定しないので、確定するまで差額は火災未決算で処理する。

借方貸方
減価償却累計額7,000建物10,000
火災未決算3,000

※火災保険等を掛けていない場合は、火災損失(費用)を計上する。

借方貸方
減価償却累計額7,000建物10,000
火災損失3,000

保険金額が確定したとき

支払われる金額が確定したときは確定金額を未収入金で計上し、火災未決算を減らす。

差額があるときは保険差益(収益)または火災損失(費用)で処理する。

ex)火災未決算3,000円について、保険会社から保険金5,000円を支払う旨の連絡を受けた。

借方貸方
未収入金5,000火災未決算3,0000
保険差益2,000

建設仮勘定

建設仮勘定:まだ完成していない固定資産について、手付金などの代金を支払ったときに仮で処理しておくための勘定。

建設中の固定資産について代金を支払ったとき

ex)A社は新しく事業所を建設するため建設会社と請負契約(金額10,000円)を結び、手付金1,000円を現金で支払った。

借方貸方
建設仮勘定1,000現金1,000

固定資産が完成し、引き渡しを受けたとき

ex)A社の新事業所が完成し引き渡しを受けた。先ほどの請負金額10,000円のうち、未払金額9,000円を小切手を振り出して支払った。

借方貸方
建物10,000建設仮勘定1,000
当座預金9,000

圧縮記帳

国庫補助金を受け取ったとき

国庫補助金:国や地方公共団体が企業に交付する補助金。

工事負担金:公共事業(電気など)を営む企業が利用者から受け取る施設や設備の建設資金。

ex)A社は国から国庫補助金10,000円を現金で受け取った。

借方貸方
現金10,000国庫補助金受贈益10,000

※工事負担金の場合は工事負担金受贈益で処理する。

固定資産を取得したとき

ex)A社は国庫補助金10,000円に自己資金5,000円を加えて建物15,000円を購入した。代金は現金で支払った。また、補助金に相当する額の圧縮記帳を行った。

通常の仕訳は以下の通り。

借方貸方
建物15,000現金15,000

この処理では前ケースで受け取った国庫補助金受贈益に対して税金がかかってしまう。

→税金回避のため、国庫補助金の額だけ固定資産圧縮損(費用)を計上する=圧縮記帳

借方貸方
建物15,000現金15,000
固定資産圧縮損10,000建物10,000

建物の帳簿価額は最終5,000円となる。(圧縮される。)

圧縮記帳を行った場合、決算時の減価償却は圧縮後の帳簿価額を基準に計算する。

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