【学習記録】日商簿記2級独学合格に向けて　復習メモ③

こちらは簿記2級の独学合格を目指すための日々の勉強ログpart3になります。

今回は、

を復習します。

使用テキストは「スッキリわかる　日商簿記2級第14版」です。

決算時における売上原価の算定

・売上原価:当期の売上高に対応する商品の原価

→期首繰越商品+当期仕入高－期末繰越商品で求められる。

ex）期首繰越商品10,000円、当期仕入高20,000円、期末繰越商品5,000円の場合
　10,000+20,000－5,000＝25,000…売上原価

棚卸減耗損……①

・実地棚卸数量:商品の実際の数量を数える棚卸しによって把握される商品の実際の数量

・帳簿棚卸数量:商品有高帳上の在庫量

・棚卸減耗:実地棚卸数量が帳簿棚卸数量よりも少ないときの減少量

→棚卸減耗が生じたときは減耗した商品の金額を棚卸減耗損（費用）として処理。

→同時に繰越商品（資産）を減らす。

　棚卸減耗損＝＠原価×（帳簿棚卸数量－実地棚卸数量）

ex）原価＠100円、帳簿棚卸数量50個、実地棚卸数量40個
　100×（50－40）＝1,000…棚卸減耗損

商品評価損……②

・商品評価損:売れ残った商品の価値の時価が原価よりも下がってしまったときの差額

→時価（正味売却価額）まで減額する。差額は商品評価損（費用）とする。

→同時に繰越商品（資産）を減らす。

　商品評価損＝（＠原価－＠時価）×実地棚卸数量

ex）原価＠100円、時価＠90円、実地棚卸数量40個
　（＠100－＠90）×40＝400…商品評価損

→商品評価損は売上原価に含めるため、仕入勘定に仕分ける。
（仕入に振り替えない場合も後々出てくるみたいです）

売上原価の仕分けに①と②の仕分けを加える

借方		貸方
仕入	10,000	繰越商品	10,000
繰越商品	5,000	仕入	5,000
棚卸減耗損	1,000	繰越商品	1,000
商品評価損	400	繰越商品	400
仕入	400	商品評価損	400

商品の払出単価の算定

先入先出法

・先入先出法:仕入れた順に売り上げたと仮定して商品の払出単価を計算する方法。

→仕入日によって単価が変わるので帳簿には2行に分けて記載する。

ex）
1/1　商品Aを100個＠100円で仕入
1/5　商品Aを100個＠110円で仕入
1/10　商品Aを150個売上

＠100×100+＠110×50＝15,500…売上原価

移動平均法

・移動平均法:商品仕入のつど平均単価を求め、それを払出単価とする方法。

→毎回平均を求め払出単価とするため、帳簿には1行で記載できる。

さきほどの例を移動平均法で計算すると以下のようになる。

ex）
1/1時点　＠100×100＝10,000
1/5時点　（＠100×100+＠110×100）/（100+100）＝＠105
1/10の売上　＠105×150＝15,750…売上原価

総平均法

・総平均法:一定期間における平均単価を求め、それを払出単価とする方法。計算方法は移動平均法と同じ。

サービス業の処理

代金を前受けしたとき

受講講座の代金等を先に支払ってもらった場合は前受金（負債）で処理する。

ex）1年間にわたって開講される講座の代金10,000円を前もって現金で受け取った場合

借方		貸方
現金	10,000	前受金	10,000

費用を支払ったとき

開講講座に使用する教材などは費用として計上する。

講座開講前に支払ったものなど、提供していないサービスにかかる費用は仕掛品（資産）で処理する。

ex）講座に使用する教材の費用として5,000円を現金で支払った場合

借方		貸方
仕掛品	5,000	現金	5,000

サービス提供中に決算をむかえたとき

サービス業ではサービスを提供したときに収益を計上するが、講座などサービス提供が長期にわたるものが提供途中で決算をむかえたときは、その進度に応じて収益を計上する。

ex）決算日において、サービスの提供が5割終了している場合
　→前受金として処理していた10,000円（講座代金）の５割を役務収益（収益）へ振り替える。
　→同様に仕掛品として処理していた5,000円（教材費代）の5割を役務原価（費用）へ振り替える。

借方		貸方
前受金	5,000	役務収益	5,000
役務原価	2,500	仕掛品	2,500

サービス提供終了時

サービスを提供し終えたら、残りの前受金、仕掛品をそれぞれ役務収益、役務原価へ振り替える。

借方		貸方
前受金	5,000	役務収益	5,000
役務原価	2,500	仕掛品	2,500